こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
2015年12月の航空法改正によって、制限エリア内にて許可無しに飛行するのはNGになりました。
今までOKだったものがNGになったこと、さらにユーザーも慣れていない申請作業なことが重なって混乱必至ですね。
改正後、1月下旬にドローン飛行の申請書を出したのですが、さらに大混雑しているような予感です…。
申請書を出す前に、メールで事前チェックをしてもらう
今までは申請書を国土交通省に郵送するのが手順でした。
たぶん大量に送られてきたこと、そして申請の仕方が不明瞭だったことなどなどで国土交通省もてんてこ舞いだったのではないでしょうか?
実際に申請できたのは…
国土交通省には1月8日までに1112件の飛行許可申請が寄せられたが、許可が下りたのは半分未満の469件にとどまっており、ニーズに対応が追い付いていないのが現状だ。
(出典:ITmedia 「ドローンが使えない」…より)
なんと申請許可率は42%!
たしかに今回申請書を作成したのですが、「フライトマニュアルが必要」「整備マニュアルが必要」など複数の書類を作成しました。
改正直後には、国土交通省のサイトには必要書類の記載がなかったため、不備が大量に出たのだと容易に考えられますね…。
そのような状況だったので、現在の申請方法は、「申請前にメールで申請書(案)をチェックしてもらう」→「実際の申請書を郵送する」という手順になっています。
審査の前段階で、明らかな不備を減らしたいために2段階になっているわけです。「きちんとした申請書を出してこい!」と審査官が激怒している内情がどことなく想像できてしまいますね。
事前チェックでも返信は1~2週間後
事前に申請書(案)を見てもらって、確実な申請書にするためにメールをするのですが、その返信をもらえるのがなんと1~2週間後!
確かに申請書案の事前チェック数や相談メールは多いと思います。内情も理解できます。
しかし返信が1~2週間後とは…。
我慢をするしか無いのですが、なるべく早く体制が整うことを願うばかりですね。お互いに初めてのことなので、スムーズに行く仕組みを構築して欲しいところです。
本申請はさらに10営業日必要
申請関連で気をつけないといけないのが、承認の日数です。
事前チェックが完了した後に、郵送で申請書を送り本申請をおこなうのですが、さらに審査で10営業日前後が必要です。
単純に事前チェックおよび本申請で1ヶ月かかっちゃいます。
規制エリア内にて空撮するには、1ヶ月前以上から動いていないと間に合いません。例えば、サクラの空撮をするには2月から動かないと「許可が降りてないからサクラを撮れない」という事態に陥ります。
これは前もって前もって動かないとですね。
とは言っても、事故を減らすための申請作業
無規制のままでは事故が多発するのは必然だと思います。
今回の申請書には、いくつも記載項目があり、マニュアルなど定めを作ったり、きちんとした意識を持った人でないと完成できないレベルです。
ドローンによる人的被害を限りなくゼロにするためにも、やはり必要不可欠な申請作業です。
機体重量200g以上の規制対象ドローンを規制エリアなどで飛行させる人は、「面倒くさいから飛ばしちゃえ」というのは避けて欲しいですね。
そんな甘えが、事故につながりますから。