こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
トイドローンも進化していきますね。
Amazonで爆発的なヒット商品だったトイドローン「HS200」の後継機が「HS200D」として登場しました。
安定的な飛行はもちろんのこと、HS200を大幅に改善して機能性もアップ。重量145gで法律対象外のドローンであり、屋外でもパワフルに飛行できるドローンが「HS200D」です。
レビュー記事になりますが各ディテールや空撮映像を記事に盛り込みました。「気兼ねなく外でトイドローンを遊びたい!」という方にピッタリだと思います。
このページに書いてあること
爆発的なヒット商品「HS200」の後継機
まず最初に説明すべきなのが「HS200」です。
2016年10月にAmazonから発売されたトイドローンで、発売から間もなく部門1位に居座り続けました。
すでに1年以上経過しているのにも関わらず、人気があり続けています。
この記事を書いている時点でレビュー件数400件以上にも関わらず星4.5と、購入した人の多くから支持を得ているのがその証拠です。
実際に私もHS200を手にして「圧倒的に満足度が高いトイドローン」としてブログで紹介しました。(初めて飛行させたときは興奮しました)
https://www.drone-enterprise.com/blog/2620
そのHS200から後継機として登場したのが、今回新たにレビューするHS200Dです。
飛行しやすさはそのままに、多くの点で改善されたHS200D。これもまた後継機もヒット商品の予感がします。
期待度が高まる新機能「カメラ」「バッテリー」
まずはケースからです。
シンプルなデザインのケースは、どこか洗練されてますね。120度の広角カメラを搭載したことがアピールされています。
空撮は広い空間を飛行します。広角のほうが空撮として画の広がりを感じやすいんですよね。まさに、屋外での飛行を想定した新機能。
HS200Dのスペックがこちら。
32cm × 32cm でトイドローンにしてはやや大きめ。重量は145gとドッシリです。(200g未満は航空法の対象外)
ケースの裏側を見ると大きく記載があるのが、カメラとバッテリーです。
前述の通り120度の広角カメラ、リアルタイム伝送のFPV機能はもちろんついています。
さらにバッテリーもカートリッジ式になり取り外しが簡単に。容量を増加して飛行時間も10分と長くなっていますね。
こんな感じで中身は梱包されています。
Holy Stone というメーカーが発売していつも思うのですが、コンパクトながら無駄のない梱包に驚きです。
改善されまくったHS200D
HS200Dのフォルムは、どことなくHS200に似ています。
ただ印象としては「ドッシリした」ような気がします。いろいろな改善された箇所が、そう見せているのかもしれません。
ここから先は、細かいところまでチェックしていきます。
分かりやすくなったプロペラ
真っ先に目に入ったのがプロペラです。
それぞれのプロペラに「A」「B」とプリントされているのです。さらにHS200Dの本体にも「A」「B」とあります(モーターの横に書いてるのが見えますか?)
すでにご存知の方がいるかもしれませんが、ドローンはプロペラの向きが2種類あって、それぞれにきちんと対応したプロペラを装着しないと飛行しません。
今まではプロペラの交換をする際に、ミスしてしまうひとが多かったのでしょうか。「A」「B」が分かりやすくなっています。
これは小さいながらも、めちゃくちゃ親切なことです。
スッキリとした背面
HS200Dの背面はスッキリとしていますね。
一昔前のトイドローンは配線ばかりでゴチャゴチャとしていました。電源ケーブル、カメラケーブル、アンテナケーブルなど…。
それがキレイに収まっていて、電源ボタンが分かりやすくなり、飛行する際の煩わしさがなくなっています。
静止画撮影、動画撮影したときに記録されるmicroSD 4GBもすでに入っています。
新しくmicroSDを購入しなくても、4GBもあれば十分です。
カートリッジ式バッテリー
バッテリーはHS200D専用で使用できるカートリッジ式です。
スライドしてカチッと入れるだけなので、とにかく簡単。トイドローンによくありがちな、バッテリーとコードをつなげる作業は一切不要です。
充電はUSBコードでOK。
スマートフォンと同じように背面にある端子につなげるだけです。
リモコンに操作マニュアル付き
リモコンに厚紙で日本語マニュアルが付いています。
これ、誰が考えたのかわかりませんが本当に便利なんですよね。見たままが操作マニュアルになっていますから。
右のスティックを動かせば、どう動くかが記載されていて。なんなら、しばらくはこの厚紙をつけたまま操作練習するのもOKなほどです。
リモコンには技適マークがついていますので、日本での飛行も(電波法で)違反になりません。
ちなみにリモコン側の電池は、単三電池×4つです。こればかりは付属されていませんので、以前に購入しておきましょう。
モーター部にカバー付き
プロペラの下にモーターが入っていて、HS200Dではカバーがつくようになりました。
以前のHS200は裏側がむき出し状態だったので、ゴミが絡まってプロペラが回転しなかったなどのアクシデントもあったようです。
しっかりと改善していて好感が持てます。
予備付きプロペラガード
トイドローンを持っている方なら分かると思いますが、プロペラガードが一番壊しやすいんですよね…。
HS200Dのプロペラガードは各プロペラ4つ+予備2つ、合計6つが入っています。もしもプロペラガードを折ってしまっても、予備があるから安心です。
日本語マニュアル
日本語マニュアルは当然入っています。
しかも通常のマニュアルの他に「クイックスタートガイド」「モード1の操作方法」が入っています。
通常リモコンはモード2で設定されていますが、モード1に設定しなしたい方もすぐに分かるようになっています。
マニュアルは図面がついているので、操作方法も分かりやすいです。
電源の入れ方やリモコンとのリンク方法、離陸・着陸など細かく記載されていますので購入したら目を通したいですね。
予備部品
プロペラの予備、USBカードリーダー、ドライバーなどすべての予備部品も揃っています。
足りないのは単三電池だけですが、これだけ揃っていて、なおかつ予備部品も入っているのだから、充実した内容です。
FPV用にスマートフォン装着
マニュアルを見ながらスマートフォンをリモコンにつけて、ドローンのカメラの画をスマートフォンにリアルタイム表示させました。
これだけでもドローンさながらのFPVを体験できます。
実際にHS200Dを飛行させる
それではHS200Dの飛行です。
屋内での飛行と、屋外での空撮の2本立て。特に空撮はブンブンさせてみました(笑。
屋内での飛行性能チェック
約2分間の飛行ですが、高度維持がついているため、ほぼ水平に飛行してくれます。
なにより飛行がドッシリとした安定タイプ。
ふわっとした軽さがないんですよね。リモコンのスティックを動かせば、しっかりとついてきてくれる。
例えて言うのなら、軽自動車の運転のような”軽いハンボリング”ではなく、2000ccくらいの自動車の”地に足の着いたハンドリング”くらいの違いです。
屋外での空撮チェック
飛行チェックをしながら空撮してみました。
- 高度維持があるため、ある程度は水平移動してくれています。ただし風の影響で低空飛行はふらつきますね。
- 河川敷だったので川に向かって直進!中腹くらいまで突き進み
- 木のところからスピード出して100mくらい直進
- 最後は上昇して高度30mくらい。さらに上昇して高度50mくらい。
ブンブンと飛んだとしても、飛行に安定感があるのため心配になりません。ここまでしっかりと外でも飛んでくれるのだから立派のひとこと。
カメラが120度の広角なのでプロペラが写り込んでいますが、それもまた臨場感が出ていて良いかもしれません。
HS200Dの良いところと悪いところ
最後にまとめです。
実際に飛行させて良いところ・悪いところを書きますね。
良いところ
トイドローンのヒット商品だった「HS200」ですが、「バッテリーが付けづらい」「モーターにゴミが入る」「プロペラの交換にミスをする」など不便だった箇所が、すべて改善されました。
一言でいうと「より扱いやすくなってトラブルが減った」と思います。
さすが後継機ですね。きっと購入者からサポートへのフィードバックを、HS200Dに反映しているような気がしました。
だからこそ、後継機の完成度は高まったと間違いなく言えます。
悪いところ
カメラの位置が悪いですねぇ。広角にするのは空撮のメリットなのですが、プロペラが写り込んでしまうのはちょっと…。
重量のバランスの問題があるかもしれませんが、カメラの位置をもう数cmだけ前に出してほしいですね。もしくはカメラを上下に動かせるようにできれば、カメラを下向きにして映り込みを減らせそうです。
とは言え、映像から臨場感は出てきますし、空撮ではなく”飛行”を遊びとするならば全く気になりません。
こんな人におすすめしたい
まさしく「トイドローンを外で飛行させたい」という方ですね。
安定的な飛行は、先述した空撮映像で分かるはずです。風の影響がなければ、前後・上下ともにあれだけ飛行できちゃいます。
スペースが狭い屋内で飛行させようとすると面白くないかもしれませんが、このHS200Dは外で飛行させるには適してますね。
あとがき
屋外でドローンを飛行させると気持ちいですね。
このHS200Dなら航空法の対象外なので安心ですし、ここまで飛行できれば十分に楽しめます。
まずは屋内で少し練習をして、そのあと風のない日に外で飛行させてみてください。ただし無理はしないでくださいね!