こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
時間の合間を見つけて、第三回 国際ドローン展2017(4月19日~21日@幕張メッセ)に参加しました。
すでに国際ドローン展についてネット上でレビューも出ているかと思いますが、ご参加できなかった方のために個人的な視点で簡単にレポートします。
一言で言うと、国内ドローンメーカーの農業(農薬散布)ドローン、検査ドローンへの取り組みが想像以上に熱すぎました。
このページに書いてあること
国際ドローン展2017とは?
一般社団法人 日本能率協会が主催している展示会で、概要を引用すると…
近年、注目が高まる「ドローン(無人航空機)」に焦点 を当て、 関連する構成技術から実用事例までを一堂に集めた、 国内最大のドローン専門展示会です!
ということで、国内最大のドローン専門展示会だそうです。
特にBtoCというよりかは、BtoBの展示会なので、自治体や研究機関、エンジニア、開発といった企業の方が参加しています。
出展している企業も、DJI、セコム、NTTdocomoと言った有名企業の名前はなく、これから参入していく日本ドローンメーカーやシステム開発会社と言った企業がほとんど。
「これから売り出していきたい」というメーカーと、「いっしょにタッグを組みたい」という企業をマッチングさせるための展示会に近いイメージですね。
国際ドローン展に参加した印象は?
時間があまりなかったので1時間ほどの滞在でしたが、感じ取ったのは3つです。
- 日本企業のドローンメーカー参入が熱すぎる
- 農業(農薬散布)ドローンが、すでに競争が起きている
- 検査ドローンの性能が頼もしすぎる
兎にも角にも、日本勢が「メーカーとして参入していこう!」という勢いを感じました。
農業(農薬散布)ドローンに関しては、DJIの「AGRAS MG-1」が先行しているイメージがありますが、追尾するがごとく新興系企業が農業(農薬散布)ドローン開発をおこなっています。
それも当然なわけで、今後のドローン市場予測では、農業が圧倒的に成長すると見込まれているからです。(以前にも、ブログで記事にしましたね)
いちはやく参入して、いちはやくシェアを獲得したい。そして日本全国に納品して、定期メンテナンスでも稼ぎたい…と先行者利益を狙っての動きだと容易に考えられます。
では、ちょこちょこっと上記3つを写真を交えて紹介しますね。
1. 日本企業のドローンメーカー参入が熱すぎる
今まで中国メーカーのドローンが圧倒的に先行しており、ごく一部の産業用ドローンが日本メーカー(比較的大手)で開発されていました。特に去年は。
しかし、2017年になってから続々と日本企業でも開発が進んできたと感じられます。
小さなブースで展示をしていましたが、楽天が企画した配送用ドローンも有名ですね。
ゴルフ場で三木谷社長が商品を受け取るシーンも、映像として流れました(笑。ちなみに、ピンクの箱の中に2000gまで詰めるようです。
その他の日本企業にも、ローター(モーター)の開発も進んでおり、完全水中で稼働するローターが展示されていたり、全天候型の防災ドローンが展示してあったり、用途に特化したドローンが続々と開発されています。
中国勢に負けじと、日本の技術力を詰め込んでほしいですね。
2. 農業(農薬散布)ドローンが、すでに競争が起きている
ブースをぐるりと廻ってみたのですが、農業(農薬散布)ドローンがいくつも並んでましたね。「お、隣も!」「また農業ドローンだ」といった具体で。
企業名は出しませんが、6~7社ほどは農業(農薬散布)ドローンを売り出していました。一部はデモンストレーションとして、映像が流れていましたが、実稼働はまだまだ先のようです。
農林水産航空協会、農林水産省への散布実施計画書の提出の超えるべきハードルがあったり、農薬は指定の登録農薬があったり、技術が伴ったとしても法律や現場(農家)の負担も有るため、普及には時間がかかりそうです。
しかし、こうして農業(農薬散布)ドローンが揃ってくるのは、実現性が高まっている証拠なのでワクワクしてきます。
3. 検査ドローンの性能が頼もしすぎる
個人的に楽しかったのは、検査関連のドローンたちです。
遠赤外線カメラを積んだドローンでは、設備点検のほかにソーラーパネル・救助まで幅広く活用でき、すでに稼働しているところもいいですね。
コンクリート等の打診音調査のドローンも、デモンストレーション映像を見たのですが、これもまたコンクリートに引っ付いて頑張ってハンマーを叩く姿に愛くるしさを感じました。(本当にカワイイです!)
また高圧電線の検査をするドローンも、ズームして細部まで写すのが立派でした。何倍ズームなのかは聞き忘れましたが、ズームして「送電用がいし」をブレずに映すのは唸っちゃいましたね。もういち早く全国に普及して欲しいドローンです。
あとがき
去年に増して2017年、ドローンの活況は続いています。
なんとなくBtoCだとブームで終わっちゃうこともありますが、BtoBでは活用の領域に入っており、間違いなく2020年以降もドローンが根付いていくと感じ取りました。
間違いなく熱気は高まっていますね。