こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
このブログでは、アウトプットするために時間を作ってはブログを書いています。
それと同時に、インプットも疎かにしません。情報を吸収する、新しい思考を取り込む。すると、今まで以上に物事の選択肢が増加し、最適な判断ができるようになるからです。
インプットの一貫としておこなっているのが、安易的ですが読書です。活字を読むというのは、頭を回転させるのに自分にとってはピッタリですね。
せっかくなので最近、特にハマった「ジェフ・ベゾス アマゾンをつくった仕事術」を紹介します。
このページに書いてあること
「ジェフ・ベゾス アマゾンをつくった仕事術」
Amazonを1代にして築き上げた創業者ジェフ・ベゾス。
日本にも広く浸透して、一度はアマゾンで買い物をした人は多いのではないでしょうか?
実際に私もアマゾン派なので、買いのほとんどはアマゾンを利用しています。シンプルなインターフェイスや翌日到着の安心感はなんとも言えません。
そんなアマゾンですが、創業当初から順風満帆ではなく、約8年間赤字続き・・・。
ジェフ・ベゾスが生まれてから、学生、社会人、そして創業。今現在までを追いつつ、ジェフ・ベゾスの揺るぎない思考に触れられるのが、この「ジェフ・ベゾス アマゾンをつくった仕事術」です。
この本の随所随所にジェフ・ベゾスの言葉が載っているのですが、しびれるんですよね。とてつもなく。1ページ、1ページをめくる楽しみがあるのです。
仕事をしている人、特に経営者や管理職の人は一読したい逸品です。
誰よりも早く、1秒でも早く。
アマゾンはインターネット上でのネットショッピングとしてスタートさせています。
1990年代はまだまだ創成期。あらゆる成功の可能性が転がっていた時期です。
すばやく動く必要がある。緊迫感が大事なのだ。 ─ ジェフ・ベゾス
まさにこの言葉のとおり。誰よりも先に、世の中に仕掛けたほうが有利な時代です。
ここで強く同感したのが、早く動くとともに、緊迫感を持ち続けること。後追い組が必ずやってくることを忘れずに、常にイノベーターは前進し続けなければ優位性はアッという間になくなるとの警鐘です。
そして最初にスタートさせるイノベーターにとって恐怖に感じやすいのが、失敗という読み違い。しかし、ジェフ・ベゾスは、
挑戦しなければきっと後悔する ─ ジェフ・ベゾス
とも言っています。
アマゾンは当初、ネット上で本をメインに売るビジネスです。このアイディアは大勢の人から反対された事実があります。
しかし、何かをして後悔することよりも、何もしなくて後悔するほうが、人間は強く記憶に残るもの。そして、リスクを負えないなら、利益も追えない。
素早く動き、緊迫感を持つ。挑戦をし続ける。そのような自分に厳しくあり続ける思考が、なんとも言えません!
見るべき相手は、顧客である。
これは好きなフレーズであり、Amazonの揺るぎない思考が反映されているのではないでしょうか?
ほとんどの会社は顧客ではなく、ライバル企業のことばかり気にします ─ ジェフ・ベゾス
Amazonが勝ち続けている理由の一つが徹底的な顧客志向です。
- 顧客の判断材料を増やすために、今では当たり前になった「クチコミ」を導入。
- 注文から翌日到着させるために、自社倉庫を作りまくり、物流に投資をする。
- 本だけではなく、日用品からプロ仕様の工具まで品数を取り揃え、なんでも購入できる状態にする。
顧客が必要だと思ったことに、たとえ赤字になったとしても投資し続けるのがジェフ・ベゾス。
逆に他の企業は、他社の様子をうかがって真似をしたり、他者の研究をしたり、いつも見ているのはライバル企業だけ。
いやはや、まさしくこれなんですよね。見ようとするのは(知ろうとするのは)、ライバルではなく、顧客であること。ライバルを知ったところで、時間の無駄ですし、顧客のための新しい何かは生まれにくい。
これからの続けていきたいですし、大切で忘れてはいけないことだと思いました。
価値の本質を考え、進化させる。
アップルの音楽プレイヤーであるiPodは、音楽をデジタル化させ、CDの売上を減少させたとも言われています。
Amazonの取扱商品の1つだったCDが変革を迎えた時、「メインの本も同じ道を歩く」と考えたジェフ・ベゾス。ここで驚きなのが、自分自身で革命を起こしてしまったこと。
そう、電子書籍の「Amazon Kindle」です。
ジェフ・ベゾス自身は本好きだったことで、紙に対する思い入れもあるはずが、本が過去の遺物にならないように自らの手で進化させていきます。
進化と無縁であることが、きわめて危険なのだ ─ ジェフ・ベゾス
技術は進歩して、顧客のニーズも変化し続ける。そんな世の中で、のんびりと同じビジネスをしていても置いて行かれるだけなのかもしれません。
ジェフ・ベゾスが凄いと思ったのが、価値を変えていないことです。
Amazonは、紙の本を売るのではなく、媒体を変えても「言葉という情報」は届けているのです。この価値の本質を捉える考え方は、見習いたいです。
失敗しても投資をする。
Amazonは前述のとおり、「顧客志向」をベースに、進化をし続けています。
成功もすれば、時には失敗もする。でも、その失敗に対する投資も、全く厭わないんですね。
投資というのは成功したり失敗したりするわけだが、いずれの場合にも、貴重な学びを得ることができる ─ ジェフ・ベゾス
あまり知られていませんが、かつてAmazonオークションというサービスをアメリカで開始しましたが、シェアは2%で終了。その他にも買収して失敗など数多くあると言われています。
しかしジェフ・ベゾスは、失敗も肯定的。敗者とは最初っから挑戦する気がなかった人・・・と。
これは日本の企業風土とは大きく異りますね。「失敗したら、誰が責任を取るんだ」「余計なことはしなくて良い」と言った風土があると、やはりその企業は開拓者にはなりにくいですよね。
心配事を考えている暇があれば挑戦をしてみる、そこから見えてくるものがある。そんな前向きな気持ちを、常に持ちあわせたいです。
とは書きましたが、気持ちだけで終わってしまっては意味が無いので、実行ですね。
量をこなし、危機感を持って働く。
これはアメリカ人っぽくない発想で驚いたのですが(国民性な話なのですが)
賢明かつ猛烈に長時間働く ─ ジェフ・ベゾス
とジェフ・ベゾスは言っています。ハードワーク、バンザイ!そんな言葉ですね(笑。
これには2つの意味があるとのこと。1つ目が万人の成功法は、とにかく量をこなしていること。頑張っていない人は成功しないのは当然のことです。
2つ目は「世界を変える」という成果を上げるのが企業使命だということ。
ワークライフバランスなんてたわごとだ、と言い切っているジェフ・ベゾスはカッコイイですね。
すべてを失う可能性があるんだ。それは恐怖ではなく、事実なんだ ─ ジェフ・ベゾス
Amazonが成功を納めていたとしても、成長しなければ退化するのみ。「毎朝、恐れを抱いて目覚めろ」ともいうジェフ・ベゾスは、大企業に出てくる「甘え」を一喝しているのかもしれません。
だからこそ、挑戦ができる場所がしっかりとあり、それを楽しめる人が揃ってくる。
先頭を走るものは、優越感を持つのではなく、危機感とチャレンジ精神を持つのが誰よりも長く走れると言えそうです。
儲けを投資に回す
冒頭に記載した「創業から約8年間、赤字続き」という理由が、ここまで読むと何だとなく見えてきますよね?
利益を出したとしても、ジェフ・ベゾスは投資にすべてを回してしまいます。
利益は出ていない。利益を出すのは簡単だが、同時に愚かなことだ ─ ジェフ・ベゾス
徹底した顧客サービスを行い、信頼を得て拡大する。そして他社の参入する前に市場を独占する。
こう聞くと「ズルいなぁ」と思ってしまうかもしれませんが、中途半端な状態で利益を上げるよりもずっと儲けが出ますし、顧客と向き合うための投資なので、顧客にもプラスがあると言えますね。
Amazonの株主にも一喝するこの言葉は、強い信念を持ち合わせている証拠です。
あとがき
ここまで心に残った箇所を抜粋しましたが、この何十倍ものジェフ・ベゾスの思考が本に掲載されています。
いやはや、圧倒されてしまったとともに、揺るぎない思考に魅せられてしまいました。
ジェフ・ベゾスの人生観や1つ1つの言葉が、自分の動力に変わっていきそうです。