こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
ドローンの特定飛行下において、必要となってくる補助者。
一般的には「ひとだったら誰でもいい」「未経験者でもOK」なのですが、実際にはドローン補助者の中でも雲泥の差があり、「有能な人」と「普通の人」には決定的な違いがあります。
このブログ記事では、誰にも必要とされるドローン補助者について深堀りしていきます。
このページに書いてあること
ドローン補助者にいる「有能な人」と「普通な人」の決定的な違い
最初に結論です。
「有能な人」と「普通な人」にある決定的な違いは「操縦者の意図を読んでいるか」です。
ただ立っているだけではなく、
- 操縦者の飛行ルートを先読みできる
- 飛行撮影の内容にあわせて自らポジションを取れる
- 第三者の動きを予測して懸念事項を伝える
これらを自ら積極的に動けるのが有能なドローン補助者であり、かつ誰からも求められるドローン補助者です。
逆に普通のひとは指示された内容はキチンとこなすものの、先回りした動きができない場合が多いです。
もちろん、両者ともにドローンの補助者の役割を果たしているので、飛行マニュアル上では一切問題ありません。
ただし「このひとが補助者であってほしい」「このひとなら安全対策がさらに高まる」と思えるかどうかは別の話です。
なぜ、このような差が生まれるのか、この差はどのように埋められるのか。
誰にも必要とされるドローン補助者について説明していきます。
ドローン飛行のイメージが明確に頭の中にできている
実体験をベースに記載していくと、私がドローンの補助者としてお願いしているひとの中で圧倒的に「有能なひと」がいます。
ドローンをどのように飛行させるのかを事前共有すると…
- 「それなら、このポジションにいたほうがいいですね」
- 「あそこに入口があるので人の通りは特に気をつけて見ています」
- 「ドローンの動きに合わせて私も動きますが、どこなら映り込みしないですか?」
ここまでサラッと「何をすべきなのか」を理解して操縦者の意図を読んでくれます。しかも飛行内容の共有も30を伝えれば、すでに100まで伝わっているほど。
- 何を目的に飛行するのか
- どのような動き方をするのか
- では、自分はどうポジショニングすればいいのか
すでにドローン飛行のイメージが頭の中で明確になっているため、全てにおいて先回り済み。
この「有能なひと」は、「普通なひと」との2つの違いがあります。
1つ目は、ドローン操縦の経験があること
メインではありませんが多少なりとも空撮業務をおこなっており、一通りの流れを理解しています。
ただドローンを飛ばせるひとではなく、業務経験があるのが違いますね。また撮影現場の経験値もあるため、現場慣れも強みにできます。
2つ目は、頭の中でイメージして動けること
操縦者目線でドローンの飛行イメージを掴んでおり、「それなら自分がここにポジションとれば良い」と動けることです。
頭の中で何もイメージができていないと、ただ立っているだけで終わってしまい、次のアクションに移れません。また「もしも」のときにも、あらゆる選択肢を用意していなく、安全面の高さも異なります。
補助者は誰でもいい、でもそうでもない
ドローン補助者は格別な能力が必要ではなく、適切な安全管理ができればドローン未経験者だとしても問題ありません。
ただ、より一歩踏み込んで
- 飛行現場がスムーズにいくこと
- より高い安全管理ができること
この2点を考えると「誰でもいい」というわけではなく、やはり「有能なひと」が現場にいてほしいと思ってしまいます。(※もちろん操縦者の現場ディレクション能力が第一になってきますが)
そして補助者側の目線で書くと、最近少し話題になった
- まずは副業で補助者をやってみる
- 飛行現場経験を積むために補助者をする
とドローン補助者をステップアップの1つとして考えて業務につくのが最適です。
ただ単純に与えられた任務をこなすのではなく、「操縦者の意図に読み、イメージする」のを試す。
その思考訓練を重ねるだけでも、実際に操縦者となった際に役立つと思います。
あとがき
ドローンスクール卒業生の新米さんが積極的に補助者を担うのがベターだと思います。
「業務をしたい」と思うかもですが、現場感を養うこと、操縦イメージを掴むこと、それだけでも「有能なひと」に近づけます。